この記事は、
- 生活スタイルに合ったコンセントの位置と個数の決め方
- 我が家のコンセント増設&移設の例
について書いています。
我が家はマンションなので、注文住宅とはちがって間取りなどは最初から決まっています。
けれど、まだ建設前だったので、多少の間取り変更や内装オプション工事などは可能でした。
せっかく大きな買い物をするのですから、できるだけ住み心地のいい家づくりをしたい!
そう思って、いろいろな人の意見を聞いたり、家づくりのブログを見て参考にしました。
その中で、後悔ポイントで1番よく聞くのは、コンセントの位置や個数に関することです。
圧倒的に多いのが、
「必要な場所に、必要な数だけコンセントがない」
という声です。
[chat face=”ase.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]つまり、足りない、ということですね[/chat]
足りないという声がある一方で、
「使わない場所に無駄なコンセントがある」
という意見も。
間取りや内装にばかり目がいきがちですが、コンセントは毎日使うモノなので、あなどれません。
地味に面倒だし、地味にコツコツとダメージをくらいます。
そこで、今回は、我が家流の
コンセントの適切な数と位置の決め方
について、まとめました。
[chat face=”niko.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]けっこうしっかり考えて作りました![/chat]
[box05 title=”この記事はこんな人にオススメ”]
- これから家づくりを始める方
- 後悔のない家づくりをしたい
- コンセントの位置や個数に迷っている
[/box05]
↓先に『家づくりブック』を作っておくと、家づくり全般が楽になりますよ↓
コンセント計画の準備
先ほども説明しましたが、家づくりをした人たちの中で、コンセント問題が後悔ポイント第一位!だそうです。
(SUUMOより)
家電をほとんど使わないミニマリストはいざしらず、ほとんどの人は家電の恩恵を受けて暮らしています。
そんな中、コンセントが使いづらい位置にあると、本当に不便!
賃貸住まいの時は、コンセントが圧倒的に足りず、電源タップを使ってタコ足配線気味になっていました。
安全面でも問題ですし、たくさん並んだコードは、とにかく見た目が悪いんです…。
そこで、せっかく大金を払ってマイホームを購入するのですから、
「しっかり考えて後悔しないようにしよう!」
と思ったわけです。
コツは、家電をすべて書き出すこと。
コンセントは、家電の数と密接な関係があります。
今使っている家電はもちろん、これから買う予定の家電も全部書き出すことがキモ。
- いつ
- どこで
- どの家電を
- どんな風に使うのか
を把握すれば、使いやすいコンセントの数や場所が見えてきます。
[box04 title=”準備するもの”]
-
- 間取り図(コピー)
※コンセントの位置や個数が書かれているもの
- ペン(赤・黒)
[/box04]
↓オプション費用の見積もり額を公開。コンセントの増設費用についても↓
①家電をすべてリストアップ
現在持っている家電だけではなく、これから買う予定の家電もすべて、です。
現在持っていても、新居では使わないものは、省略。
とにかく、新居で使う予定の家電製品は全部!
テレビ、電子レンジ、冷蔵庫などのメジャーなものから、シェーバー、ドライヤー、アイロン、空気清浄機…
とにかくコンセントにつないで使うもの、すべてを書き出します。
家の中を探検して、徹底的に洗い出してください。
(コンセントにつながない電池タイプだったら、書かなくてもいいです)
特にシーズン物(例えば扇風機やホットカーペット、ヒーターなど)は、忘れやすいので注意!
[chat face=”niko.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]コンセプトブックを作成している人は、すでにリストアップできていると思います
そのリストを最大限いかしてください[/chat]
- コンセントにつないで使う家電はすべて対象
- 今後使うかもしれない家電も考慮する
- 季節もの家電も忘れずに
②間取り図にすべて落とし込む
間取り図のコンセントの場所に、そこで使う予定の家電を書き込んでいきます。
常にコンセントにつなぐモノ⇒赤
使う時だけコンセントにつなぐモノ⇒赤以外の色
こうすることで、
どこのコンセントがどれだけ埋まるか
どこのコンセントがあまるのか
はっきりします。
我が家のリビングの例
当初の設計では、テレビ裏に2口コンセントが2つ。
つまり、4つのコンセント穴がありました。
[box05 title=”常にコンセントにつなぐ家電”]
- テレビ
- レコーダー
- LAN
[/box05]
つまり、4つあるコンセントのうち、3つは埋まることになりますね。
こうやって視覚化していけば、必要な場所に必要な数だけコンセントが存在しているのか、把握しやすくなります。
※テレビ裏の例は、また後で詳しく出てきます。
家電の数や使い方は、各家庭でまったくちがいます。
他人の意見を参考にしつつも、ご自分がどんな風にしたいのか、を最優先に考えましょう。
我が家のコンセント計画:増設例
- 増設⇒4ヶ所
- 移設⇒3ヶ所
ちなみに、すべて2口コンセントです。
1個でいい場所もあったのですが、1口のコンセントはないと言われてしまい、すべて2口になりました。
(ちなみに、3口コンセントもありました)
コンセント増設①キッチン背面
コンセント数:4穴(2口×2個)使用家電
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 電気ケトル
- フードプロセッサー
- ハンドミキサー
(※赤は常にコンセントにつなぐもの、青は使う時につなぐもの)
我が家は、キッチン背面に最初から2口コンセントが2つ標準装備でした。
(つまりコンセントの穴は4つ)
1つは冷蔵庫用で、高いところにあります。
※2口あるので1穴はあまるものの、冷蔵庫は消費電力が大きいので、他の家電はつながないほうがいいようです。
もうひとつは、カップボードに置く家電(炊飯器やオーブンなど)を想定してつけられています。
我が家は、カップボードに
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 電気ケトル
を置きます。
この3つは使用頻度が高いので、常にコンセントにつなぐ必要があります。
1回1回コンセントを差し替えるのは、かなりめんどうですからね。
…そう!
お気づきのとおり、この時点で3つコンセントの穴が必要なのに、2つしかないんです!
圧倒的に足りないということがわかります。
電源タップで増設する方法もありますが、キッチン家電は消費電力が大きいものばかりなので、避けたいところ。
そこで、カップボード設置部分に、2口コンセントを1つ(つまり2穴)増設することになりました。
(水回りなので、アース付きのコンセントです)
1穴、余裕が生まれるので、将来的にもうひとつ家電が増えることになっても対応可能です。
コンセント増設②リビング
コンセント数:4穴(2口×2個)使用家電
- テレビ
- レコーダー
- LAN
- ゲーム機
- 間接照明
- 扇風機
- スマホ充電器
(※赤は常にコンセントにつなぐもの、青は使う時につなぐもの)
リビングは、家電をたくさん使う部屋のひとつですね。
リビングには、テレビ裏の壁に2口コンセントが2つ(つまり4穴)標準装備です。
先ほど少し例に出しましたが、
- テレビ
- レコーダー
- LAN
をつなぎます。
よって、残りは1穴。
夏の間は、扇風機がつなぎっぱなしになることが予想されます。
そうすると、スマホやタブレットの充電器がつなげません。
そこで、2口コンセントを1個増設することにしました。
場所はテレビ裏ではなく、リビングテーブルに近い場所に増設したので、手が届きやすく使いやすそうです。
コンセント増設③洗面所の床近く
コンセント数:3穴(洗面台1穴+洗面カウンター2口が1個)使用家電
- ドライヤー
- シェーバー
- 電動歯ブラシ
- サーキュレーター
- セラミックヒーター
(※赤は常にコンセントにつなぐもの、青は使う時につなぐもの)
洗面所も意外に家電をたくさん使う場所です。
常にコンセントにつなぐものはないので、カウンター上のコンセントは充分に足りています。
ですので、最初は増設は考えていませんでした。
けれど、義母からのアドバイスをもとに、増やすことに。
場所は、洗面カウンター上ではなく、下!
我が家の洗面所では、夏はサーキュレーター、冬はヒーターを使います。
そのままだと、カウンター上にあるコンセントを使うことになりますが、サーキュレーターやヒーターは、基本的に床に置いて使いますよね。
すると、上からコードがたれるので、使いづらい&みばえが悪いのです。
(実家では、カウンター上のコンセントまで届かず、延長コードを使わなければいけません)
そこで、ヒーター類を置くであろう付近の壁に2口コンセントを1個増設することにしました。
コードを伸ばすのも最短ですむので、スッキリします。
[chat face=”hira.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]いろんな人の意見を聞いてみると、思わぬ発見があるかも[/chat]
コンセント増設④納戸(スティック掃除機充電用)
コンセント数:0使用家電
- スティック掃除機
(※赤は常にコンセントにつなぐもの、青は使う時につなぐもの)
我が家は、コード式の掃除機を使っていますが、将来的にはスティック型にする予定です。
基本的に今の掃除機が壊れるまでは使いたいので、まだまだ先ですが。
(ロボット掃除機も使うかもしれませんが、何かをこぼしたりした時にすぐ使えるよう、手動タイプとの両刀使いになるでしょう)
我が家は、納戸が家の中心部にあります。
目隠しになるし、出し入れも楽なので、掃除機を収納するのにはぴったりなんです。
スティック型になると、充電が必要ですよね。
そこで、もともとなかったコンセントを1個(2口)、納戸の中に増設することにしました。
[chat face=”niko.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]今使うものだけでなく、将来的に買う予定のあるものまで見通しをたてることが大事です![/chat]
我が家のコンセント計画:移設例
コンセントの場所は、移動することもできます。
家電を使う場所の近くにコンセントがあった方が、コードにひっかかる心配もなくなります。
見た目もスッキリします。
増設はお金がかかりますが、移動(移設)の場合、無料で変更できることがほとんどです。
(デベロッパーに要確認)
自分の使いやすい場所に移動しちゃいましょう!
コンセント移設①玄関ろうか
- トイレ前に50cmほど移動
- トイレ前に人感センサーライト(後付け)
- コード式掃除機用
ろうかにはもともと2口コンセントが1個ありました。
当初は使う予定がなさそうだったので、別の場所(近くの納戸)に移設してしまおうかと考えました。
けれど、コード式の掃除機を使う時に、玄関にもコンセントがあった方がスムーズに動けることに気づきました。
コード式掃除機の場合は、コンセントの差し替えが最小限ですむように考えるのも重要です。
また、我が家は、玄関の横にトイレがあります。
玄関には人感センサーライトがあるので、帰宅時はありがたいのですが、トイレ前は死角。
特に、夜に寝室からトイレに行くときは、センサーが反応せずにまっくらです。
そこで、夜のトイレ用に人感センサー付きのライトがほしいと考えました。
コンセントをトイレの近くに50cmほど移動して、後付けのライトを差し込む予定です。
↓こんなかんじのライトが理想↓
コンセント移設②キッチンカウンターからダイニングへ
キッチンカウンター上からダイニングテーブル付近へ
- 焼き肉プレート用
- ルンバの充電用(予定)
- ブログ執筆中のパソコン充電用
もともとキッチンカウンター上(ガスコンロの近く)に、2口コンセントが標準装備されていました。
↓別タイプのモデルルーム。わかりにくいですが、オイルガードがあります↓
けれど、このコンセントの用途がうまく思い浮かびません。
インテリアコーディネーターさんに
「このコンセントは何のためにあるのか?」
と聞いてみました。
「携帯の充電や、ヨーグルトメーカーなどのちょっとした家電用だと思う」
という回答でした。
オイルガードがあるとはいえ、なるべく火の近くでは家電は使いたくはありません。
オイルガードも40cmくらいの高さなので、家電を置くといつのまにか油でギトギトになりそうです。
そこで、おもいきってこのコンセントをすぐ近くのダイニングへ移動することにしました。
距離にして1メートルほどでしょうか。
ダイニングには、もともと2口コンセントが1つだけありますが、
- 空気清浄機
- ワイヤレススピーカー
を常につなぐ予定なので、すでに埋まっています。
ダイニングでは、焼き肉プレートを使うこともあるので、ダイニングに移動した方が使い勝手がよさそう。
ブログはダイニングテーブルに座って書くでしょうから、パソコンの充電用コンセントも必要。
(ノートパソコンなので、充電がすぐになくなります)
また、将来的にルンバなどのお掃除ロボットを買うかもしれません。
ダイニングの隅っこはデッドスペースで、ルンバの充電にはぴったり。
[chat face=”hira.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]使わないかもしれないコンセントは、そのままにせず、使う頻度の高そうな場所に移動しましょう[/chat]
コンセント移設③書斎
位置と高さを変更
- 机(パソコン・デスクライト)の高さに
- 棚(プリンタ)の高さに
リビングの横には、4畳の部屋があります。
そこは、夫の書斎。
書斎は、2口コンセント2個(4穴)が標準装備です。
書斎なので、机や本棚を置く予定です。
コンセントの数自体は足りていますが、高さを変更しました。
もともとは、足元近くにコンセントがありますが、手元(机の上)にコンセントがあった方が、抜き差しがラクそう。
そして、コードがダラっとたれる見苦しさも解消されるんじゃないか、と考えました。
机の下でコードがホコリまみれになるのも防げそうです。
ただし、将来的にこの部屋の用途が変わった場合、
(たとえば、書斎からこども部屋など)
高い場所にあるコンセントが模様替えのネックになる可能性もあります。
リスクもありますが、当面の書斎としての便利さを優先して、位置と高さを変更することにしました。
まさに賭けです!
[chat face=”ase.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”yellow” bg=”none”]移設や増設・高さの変更は、将来部屋の使い方が変わる可能性も考慮に入れましょう[/chat]
[box05 title=”後悔しないコンセント計画のコツ”]
- 将来的に家電が増えることもあるため、余裕をもった個数を準備する
- 場合によっては、電源タップで対応可能かどうかも検討
- 使わないコンセントは、必要な場所に移動する
- 用途に合わせて、高さの変更を
- コード式の掃除機の場合、コンセントの差し替えが少なくてすむように考える
- 将来、部屋の使い道が変わる可能性も考慮に入れる
- 右利き・左利きによって、使いやすいコンセントの位置は変わる
[/box05]